完全リモートワークでの入社〜オンボーディング。3ヶ月間自分なりに心がけていたこと

転職しました

2021年3月から新しい会社で働いています。今回特筆すべきは、「緊急事態宣言下」「リモートワークでの入社〜オンボーディング」だったという点です。前職でフルリモート勤務の経験はあったのですが、オンボーディングからリモートというのは初めてでした。

入社に際して自分でも不安はあったのですが、3ヶ月働いてみてそれなりに手応えが得られたので、オンボーディングにおいて自分なりに心がけたことについて書いてみようと思います。あくまで自分がやってきたことで、職場環境もところによりさまざまなので、万人に適用できるものではないと思います。

緊急事態宣言も延長になっているので、同じような境遇で転職された方、環境が変わられた方などの参考になれば幸いです。

情報収集編

どこに何の情報があるか、どのように探せばよいかを把握する

入社したてのころは本当にわからないことだらけです。ざっと大別しただけでもこれくらいあります。

  • 事務的な処理について(勤怠の入力について, 就業規則, 経費精算, 作業工数の入力など)
  • 開発周りの TIPS 的なもの(開発環境の構築について, データの更新についてなど)
  • 過去のプロジェクトや開発についての記録、仕様書
  • 現在進行中のプロジェクトについての状況、開発のバックログ

人に聞いたりしながらできるだけ早い時期に、このあたりの情報がそれぞれどこにあるか、の、脳内地図を整理しておきました。

総務関係については、会社によっては社内ポータルサイトがあったりもしますね。開発のバックログにかんしては、企画起点のものと開発起点のもので微妙に扱いが違っていたりとか、これも会社やプロジェクトによりけっこう癖のあるところだと思います。

とくに意識したのは、全文検索などで「雑に探せる」探し方を覚えておくことです。過去のとあるプロジェクトについて調べたいときに、まず検索をかけるべきなのは JIRA なのか、Confluence なのか、それとも GitHub の issue なのか。雑に知りたいキーワードひとつで検索をしても、情報のまとまっているところに行き着けるようにしておくと、ちょっとしたことで人を呼び止めずに済むので良かったです。

まあ別に入社して間もない頃なんて、気軽に人を呼び止めることにためらいはいらないとは思うのですが。サクッと探せるようにしておいて損はないので……!

ボンヤリ情報を見る時間を意識的に作る

会社に入って最初のうちは、簡単なタスクをもらいながら、システムの構成や開発フローをつかんでいくことが多いと思います。

日の浅いうちはなにかと不安で、目に見えて評価につながるアウトプットをしたいので、「急いでタスクを片付けて!次のタスクへ!」と行きたくなるところです。なのですが、タスクの周辺のコードをぼやっと眺めたり、システムの全体像をじっくり読んだりする時間も大事にしていました。その上で気になったことを人に聞いたり、社内の Wiki で調べたりしていました。

ここでいう「ぼやっと」「ボンヤリ」は特に目的を持った情報収集ではないという意味です。だらだらさぼっているわけでは決してないです。決して。(あまり強調すると、逆に嘘くさいかな。笑)

こういうぼやっとやる情報収集は、種まきみたいなもので、すぐに実になるものではないのですが、あとあとけっこう役に立つと思います。実際、私ものちに「この話どこかで読んだことあるな……」と、情報収集中に見たことがらが実務とつながるのを実感できました。

情報発信編

タスクの状況は、途中であってもなるだけ開示していく

自分が受け持っているタスクに関しては、どこを見て何を考えて実装しているかや、質問未満のぼやきのようなものを、なるべくリアルタイムで Slack に書くようにしました。ぼやきを気軽に書くことができるかは、ちょっと会社の雰囲気にもよると思うのですが、いま勤めている会社は分報をやっている人がいたりと割合オープンな雰囲気なので、気軽に書き込むことができました。

あとは Pull Request は WIP の状態で早めに共有して、自分の認識がチームの人たちと相違ないかを確認したりしました。

自分が新入社員を受け入れる側をやっていたときのことを思い返すと、「アラートが上がってこないので順調に作業が進んでいるのかと思ったけれど、コードを見せてもらったら全く進んでいなかった!」というような状況が一番困ったので。

先輩社員が安心して見守れるように情報を発信していくこと、何か困ることがあったらなるだけフォローに入ってもらいやすい状態にしておくことを心がけました。

プラスの感情については積極的に伝えていく

人とのやりとりが事務的なものに留まらないように気をつけていました。「ありがとうございます。」「承知しました。」だけじゃなくて、「ちょうどここのところは悩んでいたので、助かりました!」「シンプルな仕様に寄せられてよかったです」とか、そんな感じです。

リモートワークだとなかなか人柄や雰囲気が伝わりづらいので、事務的なやりとりだけでなくもう一歩踏み込んでコメントすることを意識していました。とくにプラスな感情については、ひとこと多く伝えるほうがみんなハッピーになれるかなと思っています。


ここまでつらつら書いてきたことをひっくり返してしまうようであれですが、3ヶ月間無事にやって来られたのは、なにより、周りの社員の方の手厚いサポート体制があったおかげだと思っています。なにか困っていると誰かしらがすぐに反応して助けてくれるので、安心してチームに入っていくことができました。

そのうち「リモートのオンボーディングでやってもらって良かったこと」も記事にできたらと思います。

何か参考になる部分があれば幸いです。